「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

横須賀市立うわまち病院 病院紹介(2018年度)

佐藤晋二(卒後8年目)

横須賀には横須賀市立うわまち病院、横須賀共済病院、横須賀市民病院と3つの中核病院があり、うわまち病院はその一角を担う病院です。病床数は417床で救急は3次救急指定、研修医は1学年9名います。

私はまだ赴任して2か月ですが、最初に驚いたのは建物の古めかしさです。現在の建物は、国立横須賀病院として昭和40年に施工されたものであり、築50年以上とのことです。もちろん不便に感じるところも多いですが適宜リフォームはされておりそこまで問題となるレベルではありません。また古くからあるため地域密着感が強く地域の患者さんの信頼が厚いのがよく伝わってきます。 しかし横須賀は高齢化が進んでおり、80代の2人暮らし老々介護や90代で独居という家庭も珍しくありません。高齢者医療、高齢者癌治療のあり方など考えさせられるところが多くまた新しい勉強になっています。

 当院は日本内科学会新専門医制度の基幹病院であり、消化器内科は日本消化器病学会(指導医1名、専門医3名)、肝臓学会の認定施設(指導医1名、専門医1名)および日本消化器内視鏡学会(指導医1名、専門医3名)の指導施設に認定されています。昨年度の消化器内科は副病院長の管理下で、実働部隊3人の体制でGS:2000、CS:1300、ERCP:268、EUS:100、ESD:60をこなしていたそうです。学会活動では日本消化器病学会地方会への毎回演題発表を掲げ、これを維持しています。また今後は各学会総会での演題発表を目標に準備を進めています。

今年はそこに自分が加わりましたが、うわまちは特に胆膵系の緊急処置が多い印象があります。当院には黄疸症例が多く緊急内視鏡の修練には向いていると思います。教育としては福浦から毎週胆膵の上級医、症例に合わせて消化管の先生が指導にいらしていただいており非常に勉強になっています。もう1人若手医師が増員となれば教える余裕もできるため症例数的にも良い教育施設になれると思っております。興味をもっていただける先生は是非見学にいらしてください。

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