「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

論文が掲載されました

2022-05-23

1. 米田医師

Hepatobiliary Surg Nutr 2022. doi: 10.21037/hbsn-21-579
Pan-peroxisome proliferator activated receptor agonist lanifibranor as a dominant candidate pharmacological therapy for nonalcoholic fatty liver disease.
Yoneda M, Kobayashi T, Asako N, Iwaki M, Saito S, Nakajima A.

米田医師のコメント
非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease : NAFLD)は肥満人口や2型糖尿病罹患率の増加に伴い世界中で患者数が急増し,最多の肝疾患として認知されています。NAFLD肝で低下している脂肪酸の分解(β酸化)を促進するPPARα,また脂肪肝改善効果をもつPPARγなど複数の効果をもつPan-PPARアゴニストLanifibranorの臨床試験結果が報告され,脂肪肝改善効果,線維化改善効果をもつことが示されました.この度,EditorialコメントとしてLanifibranor のNASH治療薬の新薬としての可能性をHepatobiliary Surg Nutr(IF=7.3)に寄稿させていただきました.NASH治療にかかわる横浜市立大学肝胆膵消化器病学の諸先生方にご協力をいただき,この場を借りて御礼申し上げます。

2. 結束医師

Journal of Gastroenterology and Hepatology
Comparison of clinical characteristics, eating behaviors, and clinical symptoms following fat intake in functional dyspepsia with functional dyspepsia with pancreatic enzyme abnormalities between Singapore and Japan

Seiji Futagami 1, Takaomi Kessoku 2 3, Yuki Kasai 2, Takuma Higurashi 2, Atsushi Nakajima 2, Shuhei Agawa 1, Hiroshi Yamawaki 1, Mayu Habiro 1, Nobue Ueki 1, Iori Sanada 1, Mariko Yamamoto 1, Yoshiyuki Watanabe 4, Hiroshi Yamato 5, Takatsugu Yamamoto 5, Yusuke Takasaki 6, Koichi Ito 6, Mariko Hojo 6, Hiroyuki Isayama 6, Kewin Tien Ho Siah 7 8, Kok-Ann Gwee 7 8 9

結束医師のコメント
ドクターショッピングを繰り返すような難治性腹部症状にお困りの外来をここ数年取り組んでいて、その中で機能性胃腸症(FD)の患者さんを多く診察していました。日本医大武蔵小杉病院の二神教授とのシンガポールのFDの大家であるKok-Ann Gwee先生との国際共同研究を行いました。
FD患者には一定数、トリプシンやリパーゼが上昇した膵酵素上昇したFD(FD-P)という疾患概念があります。早期慢性膵炎が実はFDの原因なのではと考えられており、まだまだ未開拓領域です。今回の研究は、FD-Pの臨床的特徴をシンガポールとで調査して、日本ではFDの中でも心窩部痛や早期腹部膨満感が多いことが示唆されました。今後の難治性腹部症状に悩むFD患者の診療の一助となると思います。
日本医大武蔵小杉病院( 二神 生爾 教授)、シンガポール大学(Kok-Ann Gwee教授)、横浜市大(中島淳教授、葛西祐樹先生、日暮琢磨先生)ならびにご指導いただきました先生方へ心より感謝申し上げます。

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