「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

基礎研究グループ

■マウス腫瘍モデル、腫瘍免疫グループ
担当:松浦哲也、加藤真吾

1. マウス膵癌オルガノイド同所移植モデルの確立 

当グループでは、マウス膵管上皮オルガノイド細胞株を用いた解析を行っています。オルガノイドとは、特定の器官の細胞を三次元的に培養して構築した立体組織のことを指します。マウスから膵管上皮だけを単離し、専用のゲルの中で培養すると、膵管上皮は上皮の性質を保ったまま増殖し、球形になります。

マウス膵管上皮オルガノイドに、特定の遺伝子変異を導入し、癌化させたものがマウス膵癌オルガノイド細胞株です。これをマウスの膵臓に移植することにより、局所での動態を観察することができます。

2. 担癌個体の免疫異常が膵癌進展に及ぼす影響の解析 

上記マウス膵癌オルガノイド同所移植モデルを、様々な免疫不全マウスで作成し、担癌個体の免疫異常が膵癌進展に及ぼす影響の解析を行っています。特に、腫瘍免疫抑制性Natural Killer T細胞(NKT細胞)の解析に力を入れています。

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