「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

後期研修を終えて(2021年度)

乾麻美

私は弘前大学を卒業したのですが、出身地である横浜で働きたいと思い、国立病院機構横浜医療センターで初期研修を受けました。 2年間の初期研修の中で、自分が将来どのような働き方をしたいかを考えた末、横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室に入局しました。 入局1、2年目は働き慣れた環境で消化器内科医としてのスタートを切りたいと考え、初期研修を受けた横浜医療センターでの専攻医プログラムを希望しました。3年目は関連病院である茅ヶ崎市立病院で働くこととなりました。 現在入局4年目を迎え、専攻医を終え、茅ヶ崎市立病院で常勤医として引き続き勤務しています。

入局1、2年目、横浜医療センターでは、あらゆる手技や外来の進め方、また患者さんへの対応などを教えていただきました。横浜医療センターは上の先生の層が厚く、内視鏡の準備から検査の進め方、内視鏡的処置までとても丁寧に教えていただきました。初期研修医から専攻医になると、自分1人で患者さんを責任持って見るということになりますが、なんて大変なんだ、と強く感じたことをよく覚えています。そうした中でも、横浜医療センターはチーム制を採用していたため、毎日チーム内の先生方にも自分の患者を見てもらえましたし、困った時には相談もしやすく、大変心強かったです。また総合内科外来や内科当直で見た他科疾患の患者さんについて相談したいときも、他科の先生からのサポートを得やすく、今思い返しても大変恵まれた環境でした。

2020年4月に入局3年目を迎え、その横浜医療センターから茅ヶ崎市立病院へ異動となりました。初めての異動で不安もありましたが、上級医の先生方や後輩たちが温かく迎えてくださり、すぐに職場になじむことができました。この一年間は、多くの内視鏡検査や処置を経験でき、医師としてのスキルアップが日々実感できる、忙しくも充実した日々でした。

初期研修医として働き始めてから、自分の将来へのビジョンは大学生の頃と比べると大きく変わったと思います。女医としてどう働いていくか、様々な選択肢があると思いますが、働き始めると、出産を経て子育てをしながらも医師として活躍されている先生方と接する機会が多くあります。そうした先輩方の姿に触れる中で、いつからか、私は仕事も頑張りたいけど母親としても頑張りたいな、と考えるようになりました。同じ時期に婚約し、妻や母親としての自分を意識するようになったのもあるかもしれません。 そうした中で、初期研修医2年目の入局説明会の時期を迎えました。元々興味があったいくつかの科の説明会を聞きに行きましたが、その中でも横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室の中島教授のお話から、働く女性を強く応援して下さっている印象を強く受けました。他にも検討した医局はあったのですが、この教室なら、自分のキャリアを犠牲にすることなく、子育てをして、職場復帰後も頑張っていける、というイメージが湧き、最終的に入局を決めました。 入局して分かりましたが、横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室では、市中病院での通常業務を行いながらも大学院へ通学することができ、実際にそういった先生もたくさんいます。研究のレベルも高く、学会発表に関していえば、国内だけでなく、海外の学会での発表も盛んに行っています。手技の面でも、大学の先生を始め、最先端の技術を習得されている先生方による指導が定期的に組まれており、大変勉強になっています。

内科として働きたいけど、手技も多くやりたいと考えている方に、消化器内科は大変お勧めです。消化器内科へ興味を持って下さった方は、横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室へ是非一度見学にお越し下さい。様々な働き方の選択肢を用意してお待ちしています。



後期研修を終えて(2021年度)

八木伸

私は横浜労災病院・横浜市大附属病院(たすき掛け)で初期研修を行い、肝胆膵消化器病学に入局しました。その後3年間の専攻医期間を、1.2年目は横浜労災病院、3年目は横浜市大附属病院で過ごしました。

横浜労災病院では消化器内科の専門のスタッフから手厚い指導を受けながら、消化器内科疾患に対する知識や内視鏡手技といった技術的なことにとどまらず、主治医として患者様を受け持つことの姿勢も学ぶことができました。消化器内科ならではの緊急処置も多く、2年の間に本当に様々な経験をさせていただきました。また、横浜労災病院では救急科をローテーションさせていただき、消化器内科以外の疾患に関しても責任を持って診療をさせていただきました。横浜労災病院で2年間過ごしていく中で、私は胆膵領域の診療に強い興味と憧れを持つようになりました。

専攻医3年目は横浜市大附属病院で勤務させていただき、胆膵グループで1年間研修を積ませていただきました。市中病院との違いの1つとしては扱う疾患が挙げられるかと思います。大学病院では癌診療を行う機会が多く、市中病院とは違った経験を多くさせていただきました。胆膵領域の疾患を中心に診療させていただいたので、専門の先生方にご指導いただきながらERCP/EUSといった胆膵手技を数多くさせていただきました。また、学会活動や論文執筆に関する指導も熱く、学びの多い日々を過ごすことができました。上級医の先生方のフォローもありながら、case reportではありますが初めての論文がacceptされたのも大学で研修させていただけたおかげだと思っています。

少しだけ忙しい毎日を過ごしながらも充実した専攻医期間を過ごすことができました。肝胆膵消化器病学は若手の医師に対しても希望をよく聞いてくれるだけでなく、充実したサポートを提供してくれると思います。興味のある方は一度見学にいらしてください。

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