「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

平塚市民病(2024年度)

丸屋黎香(卒後3年)

平塚市民病院は湘南西部に位置する地域の中核病院になります。消化器内科は現在医師14名、後期研修医の数は6名と若手も多く活気に溢れております。

診療はチーム制となっており、チーム内で日々共有が十分にできるのは勿論のこと、上級医の先生方に普段から非常に相談しやすい環境です。内視鏡の件数も十分であり、検査や処置を指導の下で積極的に若手に行わせてくれるため、早いうちから多くの手技を経験する事ができます。救急車受け入れ台数が多く、消化器緊急疾患だけでなく内科症例もかなり豊富であり日々勉強になっています。

また、当直明けは午前中に帰宅でき、on call等の当番がない日は完全に休むことができておりオンオフもはっきりしている働きやすい病院だと思います。

内科救急当番等で緊急症例が重なり大変な時もありますが、1人で抱えこまないように周りの先輩方が支えて下さるお陰で乗り越えられてきています。チーム一丸となって緊急症例に対応する度に、自分が研修医の時に憧れていた消化器内科の先生方の様子を思い出し、その一員となれたことを本当に嬉しく思います。

長くなりましたが、平塚市民病院は消化器内科医として非常に充実した研修を送れる病院です。百聞は一見に如かずですので、興味のある方はぜひ見学にいらして頂ければと思います‼︎


平塚市民病院(2023年度)

吉澤 大樹(卒後3年)

平塚市民病院消化器内科は、現在常勤医が13人で、そのうち4人が後期研修医(3年目1名、4年目1名、5年目2名)となっています。今年から本格的にチーム制が導入され、3-4人で1チームとなり、入院患者の経過や悩ましい症例を共有しています。

内視鏡の件数はほかの病院と比較すると決して多くはないですが、多くの手技を若手中心で行っているため、3年目から自身が主治医となって様々な手技に触れることができます。上部・下部内視鏡だけでなくEUSやERCP、TACEなど処置の幅も広く、とても勉強になります。

平塚市民病院は、忙しいというイメージが強いですが、今後の働き方改革に先駆け、今年度からできるだけ残業を減らす取り組みが始まっています。具体的には、チームで協力して土日の出勤を極力減らす、当直明けは午前中に帰るなどで、若手も率先して取り組むように言われています。

また、他科の内科系医師の増員に伴い、消化器内科全体の負担も軽減されています。以前は救急番を毎日消化器内科で分担し、循環器の緊急カテーテルのセカンドコールが消化器内科といった時期もあったそうですが、今はそうした事は無く、消化器疾患の勉強に集中できます。興味のある方はぜひ、見学に来てください。

一週間の予定

 
午前 GF 外来 救急番 GF GF
午後 フリー フリー フリー 救急番 TACE)

3年目はCFがすぐに出来ないため、午後はフリーの時間が多いです。
フリーの時間はCFやERCPなどに入って手技を学びます。

2022年度の主な内視鏡件数

GF:2983件  CF:2363件
ESD:197件  EUS:305件   ERCP:341件


平塚市民病院(2021年度)

佐野 誠(卒後4年目)

私は学生時代より、漠然と将来的に消化器内科への道を考えていました。その頃の私は、特有の専門性がある科というものに憧れを持ちつつ、また、他科とも連携をとれるような幅広い医者になりたいと考えていました。学生時代は全く医療現場の実際を知らなかったですが、消化器内科は自分のやりたいことに即しているような気がしていました。ただし、消化器内科以外でも理想が叶えばどんな科でもよかったのです。

そんな気持ちで大学を卒業し、出身大学ではなく横浜市立大学病院で研修医を開始します。色々な科を研修で回るうちに、手技のある科に興味が湧き始めました。「その科特有の手技は専門性そのものであり、また幅の広さを出す手段の一つでもあると感じました。専攻医の先輩方に、どうしてその科を選んだのか、という質問は誰しもしたことがあると思います。一人一人答えが違うけれど、私はその中で「自分が一番興味の持てるもの」「一生続けていけそうなもの」という意見を参考にしています。数多ある手技のなかで、私にとって一番興味があり、一生続けていけそうなものは内視鏡でした。検査であり、治療でもある内視鏡は自分のできる医療の幅を広げてくれるように感じたことも理由のひとつです。

消化器内科へ進むことを決めたものの、入局先については決められないまま研修医生活をしばらく続けました。私は地方出身であり、また出身大学も異なるため入局先の選択肢は当医局以外にもありました。各医局へ見学に行き、自分の中のタイムリミットまで悩み続けましたが、最終的に横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室への入局を決めます。各医局の医局員数や提携病院、症例数などのデータは調べれば分かることと思いますが、私の決定打は若手医師への上級医からの指導や接し方でした。上級医から若手医師への指導距離が良い意味で近く、また各若手医師の将来を見据えた指導をする医局員が多いと感じたためです。私は入局後、専攻医1年目を平塚市民病院で開始しましたが、大学病院から移動してもやはりその意見は変わることはありません。度々、複数の医師が、将来的にどういう消化器内科医になりたいのかをフランクに質問してくれ、アドバイスをくれました。また,平塚市民病院は上級医の先生方にも相談しやすい環境でとても働きやすい職場です。手技は主体的にやらせてもらうことができ、非常に充実した後期研修医生活を送れています。

いま何科にしようか、どこの医局にしようか悩んでいる研修医や学生の方は、ぜひ当医局のことも選択肢に入れてくださると幸いです。私は、私のしてもらった指導や関係を、後進に引き継げるよう精進していこうと思います。長文となりましたが、最後までお目通しいただき有難うございました。


平塚市民病院(2018年度)

岩崎暁人(医長、H22年卒)

平塚市民病院は、湘南西部医療圏の中核病院です。2016年に新棟が設立され、2017年には救命救急センターがオープンしました。救急車受け入れ台数がとても多く、消化器内科疾患はもちろん、内科救急疾患まで幅広く経験することができます。若手を中心としたメンバー構成で、忙しくも楽しく日々診療しております。皆様の見学をお待ちしております。


平塚市民病院 研修内容の紹介(2017年度)

川村允力(後期研修医2年目)

平塚は東海道線で横浜駅から35分、平塚市民病院は平塚駅からバスで15分の立地です。当院は病床数410床で、平塚・湘南地区の地域中核病院としての役割を担っています。平成28年5月には新棟がオープンとなり、それに伴い平成29年2月には内視鏡センターも一新され、明るくきれいな環境で心機一転、診療を行っております。

消化器内科医は現在9名、うち後期研修医4名(卒後5年目2名、4年目1名、3年目1名)の体制で診療にあたっています。

基本的に主治医制ですが、3年目のうちは、上級医の先生とペアとなり診療にあたるため、わからないことはその都度相談し、フォローを受けながら日々の診療をすすめています。また3年目の4月のうちから、難易度が低ければ、担当症例に関しては、GFでの止血処置も行っております。4年目以降は主治医として診療にあたり、手技に関してはルーチンの検査だけでなく、CF(EMR、大腸ステント挿入など)、ERCP(ERBD、ENBD、ESTなど)、PTGBDなど処置を中心とした手技もfirstで幅広く行っていきます。5年目になればESDも行います。さらに29年度からは超音波内視鏡(EUS)も導入されました。ESD、EUSに関しては、それぞれ専門医師を外部から招き、直接手技の指導、見学が可能であり教育的なバックアップ体制も充実しています。また、当院ではIVRも経験できます。施設によっては、放射線科医のみでTACEなどのIVRを行うところもありますが、当院では放射線科の医師とともに治療に携わるため、IVR専門医から直接指導を受け、実際に手技を経験できます。

夜間・休日の緊急内視鏡に関してですが、基本的に内視鏡oncall医が対応にあたります。そして、処置が必要となればその日の当番にあたっている後期研修医が招集されます。逆にoffの日はしっかり休むことができます。

平塚市民病院の医局は慶応、東海大出身の先生が中心となっていますが、雰囲気はよく不自由を感じたことはありません。消化器内科に関しては、若手は皆、肝胆膵消化器病学の医局員です。

後期研修関連病院では最西に位置する当院ですが、ESD、EUSまで含めた内視鏡手技を一通り経験でき、かつIVRも経験できるという幅広さが当院のメリットであると思います。消化器内科医の駆け出し3年間として、非常に充実した鍛え上げられる研修になるのではないでしょうか。興味を持たれた方、ぜひ見学をお待ちしております。

一週間の予定

 
午前 GF フリー(CF,AUS,ERCP) 救急当番
時間外当番
再診外来 初診外来
午後 CF TACE,EUS 救急当番
時間外当番
CF,EUS フリー(CF,ERCP)
【平成27年度の主な検査/治療件数】

GF:3638件、CF:2219件、EMR/ポリペクトミー:572件、EIS/EVL:22件
ERCP:298件、EST:68件、ENBD/ERBD:142件、ESD:117件
TACE:55件、PTBD/PTGBD:52件





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