「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

新百合ヶ丘総合病院での研修について(2024年3月)

大塚 英(卒後4年目)   初めまして。卒後4年目、後期研修医2年目の大塚と言います。新百合ヶ丘総合病院は、2012年に開院した新しい病院です。そのためとても綺麗な病院であり、横浜市大の関連病院となってからもまだ3年です。専攻医1年目として当院で後期研修をうけるのはなんと自分が初めてです。全くの新人が入ったのは初めてのことであり、当初は教育体制も定ってはおりませんでした。しかし、先生方が試行錯誤してくださり、この2年で後期研修医としての立ち位置が整ってきました。 

当院は川崎北部に位置しており、横浜からはやや遠く思われますが小田急線で新宿まで25分と都内へのアクセスも良いです。また、まだ先の話ではありますが新百合ヶ丘駅と横浜駅がそのうち地下鉄でつながるようです。隣接する稲城市や町田市も医療圏に含まれており、現在はまだ二次救急ですが今後三次救急を病院として目指しているようです。

当院の強みはなんと言っても専門性の広さです。管、肝、IBDの専門の先生がいてくださった上に、2023年度から目黒先生がいらしてくださったことにより、胆膵領域に関してもより強くなり、ERCPの件数だけでなくEUSやFNAもより高頻度に施行されるようになりました。 また、シニアの上は一気に10年目近い先生方になるため、健診GSから緊急処置まで積極的にファーストタッチをさせてくださることが多いです。実際、自分は一年目の夏からCSを始め、秋の終わり頃にはESDもさせていただきました。さらに胆膵の領域も強くなったことで、2年目からは本格的に主実施医としてERCPもさせていただくことが増えました。手技から専門性の高い分野まで幅広く、また件数も非常に多いため、専攻医として訓練をするにはまたとない環境だと思います。おかげさまで、専攻医2年目終了時点としてはかなりの到達度に達したのではないかと思います。

日中の業務は下記の通りになります。外勤は週に2コマ、土曜日は2週に1度半日勤務となります。当直が月2回、オンコールが別に月2回ありますが、当直も多くはなく自分の時間は確保されています。オンコールは必ず上の先生がバックアップでついてくださっているので、1人で緊急処置をすることは後期研修医の間はなく安心して過ごすことができます。また、新百合ヶ丘にも飲屋街はあり、急行一駅の町田も栄えているため、休暇はリフレッシュして楽しく過ごすことができます。

まだ関連病院となったばかりで情報も少なく、また横浜から近くはないため中々見学するにも足が重いかもしれません。しかし一度見学していただければ必ず気に入られると思います。ぜひ一度いらしていただくことを心待ちにしております。

一週間の予定

 
午前 ER GS 外勤 外来 GS
午後 外勤 CS, ESD CS, ERCP  ER CS

新百合ヶ丘総合病院での研修について(2021年)

永井康貴(卒後5年目)

当院は2012年に開設したばかりの新しい病院です。昨年、2020年に新棟を開設したため、とてもきれいな病院で、病床数は563床となっております。川崎市の北部に位置しており、小田急線で新宿まで急行で25分と好立地です。新興住宅地の中にあり、緑も多く、商業施設も充実しております。

病院機能としましては、地域の高度医療・急性期医療を担っております。川崎市北部の医療圏ではありますが、隣接する東京都稲城市・町田市も医療圏に含まれています。また、救急科の充実により、三次救急医療(救命救急医療)の体制を整えるように準備しつつあります。救急科が積極的に患者受け入れを行っていることもあり、救急症例(消化管出血・胆管炎など)が非常に豊富です。今春より実働できる消化器内科スタッフが増員されたこともあり、今後も症例の増加が見込める状況です。

院内には最先端の機器が揃っており、最新の内視鏡だけでなく、2台のPET-CT、4台のMRI及びMRエラストグラフィ、サイバーナイフも有しております。画像診断に非常に力を入れていて、超音波検査・CT検査・MRI検査の敷居が低く、急性腹症や腫瘍性疾患に対して機動力を持って対応できます。

この規模の病院であるにも関わらず実働していた消化器内科医が少ない状況でしたが、新たに当教室から6人増員されました。各分野のスペシャリストの先生方が揃っており、また、近隣から高名な先生方もご指導に来てくださっております。

現在、後期研修医が私1名なので、外来・入院診療をはじめ、EGD・CF・ESD・ERCPや緊急処置など、なんでも主体的にやらせてもらうことができ、それぞれ専門の上級医の先生が指導して下さるため、若手も安心して手技を行えるチャンスがたくさんあります。

外来・入院診療は基本的には主治医制ですが、困ったことがあればいつでも相談できます。今年度より医局からの派遣が増えたこともあり、今後は症例数が増えていくにつれ、益々スキルアップに適した環境になると思います。

基本的には消化器内科のみを専攻することができますが、希望があれば他の内科をローテートすることができるので、内科認定登録の際に必要とされる症例で困ることはないと思います。

日中の業務は下記に記載している通りになりますが、自分で希望する処置があれば、優先して入らせてもらうことができます。土曜日は外来、内視鏡、急患番など週に応じてありますが、当番日でなければ休みになるので、自分の時間を十分に確保できます。当直、オンコールはそれぞれ月2-3回程度です。

横浜からは少し遠いですが、病院はとてもきれいで働きやすい環境です。病院全体の勢いもあり、少しでも当院の後期研修に興味をもっていただけたら、ぜひ一度見学に来てください。楽しみにお待ちしております。

一週間の予定

 
午前 外勤 外来 内視鏡 内視鏡 急患番
午後 外勤 RFAなど 急患番  内視鏡 内視鏡


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