「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

愛知県がんセンター中央病院 消化器内科

留学期間:2017年4月~2019年3月
氏名:栗田裕介
卒年:平成25年 

施設紹介:
愛知県がんセンター中央病院は、研究所と密接な関わりを持つ ,地方自治体としては初のがん専門病院として1964年に開設され、2014年には創立 50周年を迎えました。がん専門病院としては、癌研有明病院、国がん研究センター中央病院に続く歴史を持っている病院です。 当院での消化器内科は外科、放射線部、病理部と連携を取りながら消化器がんの診断・治療を担当しています。診断に関しては、胃カメラ、大腸カメラなど基本的な内視鏡検査はもとより、超音波内視鏡、超音波内視鏡下生検、ERCPなどを担当しています。治療に関しては、化学療法や内視鏡的治療(内視鏡的胆道ドレナージ、超音波内視鏡下胆道ドレナージ、内視鏡的乳頭切除)を担当しています。製薬会社主導の臨床治験や、医師主導の臨床試験も積極的に行なっています。また、名古屋大学医学部消化器内科、名古屋大学医学部腫瘍生物学教室と連携し、化学療法の感受性、耐性に関する研究や、癌関連遺伝子の研究(癌治療ターゲットの開発)も行なっています。

留学生活紹介:
消化器内科は胆膵を専門とする消化器内科部と消化管を専門とする内視鏡部に分かれています。現在自分は消化器内科部にレジデントとして所属して検査と病棟を中心に診療しています。午前中は経腹超音波と超音波内視鏡、午後はERCP、EUS-FNA、その他超音波内視鏡下インターベンションを行っています。胆膵内視鏡のハイボリュームセンターであり、なかなか一般病院では行わないような超音波内視鏡下胆道ドレナージや局所治療なども毎日のように行っています。基本的に検査は直列で行うためほぼ全ての検査に参加でき、難しい症例やトラブルシューティングも多く経験することができ、検査中は英語しか喋ってはいけないルールがあることから半ば海外留学した気分にもなっております。化学療法に関しても症例は豊富で膵癌や神経内分泌腫瘍に対する臨床試験や治験に携われる機会も多いです。

学会発表や論文作成も非常に積極的で、予演会もよく白熱します。疾患や検査の細かいデータや統計など非常に勉強になっております。朝から夜遅くまで検査のことも多く体力的につらい時もありますが、北は北海道、南は鹿児島まで全国から集まったレジデントは8名、さらには海外留学生もおり、みんなで楽しく切磋琢磨しながら仕事をしています。

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