「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

横浜労災病院での研修について(2024年)

上野航大(卒後4年目)

僕は内科専攻医として横浜労災病院で2年間研修させて頂きました。1年目では、担当症例の多さに圧倒されることもありましたが、内視鏡手技に参加するために皆効率よく業務を終わらせられるようになってくる印象でした。また、横浜労災は専攻医が各学年2人以上いるので、同期と切磋琢磨できたことが本当に良かったです。忙しさや辛い時期はどこでもあると思いますが、共有できる専攻医や親身な上級医がいたおかげで乗り越えられました。

2年目では、少し余裕が出てきた中で、ERCPやESD、RFAなどより専門的な処置を経験させて頂きました。豊富な症例数が魅力の横浜労災の消化器内科研修の、本番とも言える1年でした。それ故に、より責任を持たなければいけないことは言うまでもなく、ときに厳しく指導をもらえる環境は、2年経って思うに本当にありがたい環境でした。

また、2年目になってからは全国学会として9月に胆道学会に参加し、11月のJDDWでは後方視的検討でデータ解析を行ったものを発表させて頂きました。右も左も分からない状態でしたが、上級医の方々が親切に指導してくれたおかげで、臨床業務の合間で学会活動も参加できたことはとても貴重な経験となりました。地方学会の醍醐味である、大阪や札幌での学会夜の部(?)もとてもいい思い出です。

この2年間を振り返ると、非常に幅広い経験をさせて頂いたなと感じます。その中で、特に感じるのが指導の手厚さでした。専攻医同士の切磋琢磨と成長を後押しする上級医の指導環境が、横浜労災病院の魅力だと思います。

指導風景 学会昼 学会夜

横浜労災病院での研修について(2022年)

林映道(卒後3年目)

私は現在横浜労災病院で後期研修をしています。横浜市立大学出身で中学高校大学と横浜で育った私はゆかりのある横浜市立大学肝胆膵消化器病学に入局し、ご縁もあり横浜労災病院での研修を志望しました。

当院は新横浜にある病床数650床の地域中核病院です。後期研修医が比較的多くいるため毎日切磋琢磨しながら賑やかに研修しています。

病棟は主治医制であり治療方針の決定など悩む場面も多々ありますが、上級医も多いので迷ったらいつでも相談することができる環境は非常に恵まれていると感じます。

平日業務では新患外来と再診を週1コマずつ持っています。初期研修時代には定期外来を経験する機会が少なく、入院中に診ていた患者の退院後フォローや慢性疾患の薬剤調整など初歩的な事から全てが新鮮で学ぶことが多いです。

手技としては定時の上下部内視鏡検査に加えて緊急内視鏡(止血処置、異物除去など)、肝腫瘍生検、PTGBD、EMR…などやれる事も多くなってきました。4年目からはERCPやESDなども始まります。手技に惹かれて消化器内科になったという方も多くいると思いますが、処置を安全に、的確に終えた時の達成感は消化器内科医の醍醐味とも言えるでしょう。

初期研修医から後期研修医になるあたって最も変化することは責任の重さだと思います。今まではあくまで上級医の指導の下医療行為を行っていましたが、後期研修医からは患者さんを主治医として担当し自分が責任を持って方針を決定したり、処置を行ったりします。自分の考え方や処置の技量がそのまま患者さんの治療に直結する訳ですからその責任は重大ですが、その分やりがいのある環境です。そしてその分給料も…

というように後期研修生活は忙しい毎日ではありますが、とてもやりがいのある充実した日々を過ごしています。興味がありましたらぜひ一度当教室に見学にいらして下さい。みなさんと働ける日を楽しみにしています。


横浜労災病院での研修について(2021年)

二瓶 真一(卒後4年目)

横浜労災病院は横浜市北東部医療圏の地域中核病院です。650床の病床を有しており、初期研修の人気病院としても有名です。新横浜駅より徒歩10分に位置しており、都内へのアクセスも良好です。病院周囲に複数の宿舎があり、家賃補助もあるため緊急の呼び出しがあっても負担は軽減されます。

当院消化器内科での研修の特徴は、関連病院の中でもスタッフが多く、検査件数が多い事です。(令和元年 上部内視鏡5354件 下部内視鏡3295件 ERCP715件 EUS876件 EUS-FNA140件 EMR633件 ESD128件) 現在14名、うち後期研修医6名にて診療を行っております。

卒後3年目の4月から外来や上部内視鏡検査、10月から下部内視鏡検査、4年目からはERCPが始まります。上級医の指導の下、フィードバックを受けながら内視鏡技術を学ぶ事ができ、緊急処置も難易度によっては後期研修医が術者となって行う機会が多いです。

COVID-19流行に伴い検査の制限があったものの、後期研修医に積極的に手技を与えてくださる事から前年度と比較しても経験できる症例数は変わらないと思います。

病棟は主治医制であり、3年目の間は上級医と1対1で指導をして頂ける体制をとっています。優しい先生方が多く相談しやすい環境の為、一人で悩む事はほとんど無いと思います。

土日祝日は休診日で、当直やオンコールでなければ病棟の担当患者様の診療のみです。オンコール体制に関しては月5回程度(うち当直1回)であり、土日祝日は1st callと2nd callが事前に決まっている為に担当でない日は安心して休むことができます。

横浜労災病院消化器は上述のとおり、非常に充実した研修生活を過ごすことができると思います。少しでも当院の後期研修に興味をお持ち頂けましたら、まずは一度見学にいらしてください。お待ちしております。


横浜労災病院での研修について(2020年)

八木伸(内科専攻医)

1.消化器内科を選んだ理由
私が消化器内科を志望した理由は、消化器内科は内視鏡的な処置をはじめとした手技が多く、その適応も拡大していることに魅力を感じたからです。また、消化器内科が扱える臓器は多く、多彩な疾患を高い専門性で診療できるという点も消化器内科を志した理由の一つです。良性疾患や悪性疾患の診断から治療までを行うことができることも、消化器内科の大きな魅力であると働き始めてからも実感しています。

2.当院の消化器内科の特徴・雰囲気
当院の消化器内科の特徴はスタッフが多く、検査件数も豊富なところにあります。また、スタッフの半数近くは後期研修医であるため、緊急処置も含めて後期研修医が術者となって処置を行う機会が非常に多いです。もちろん各臓器の専門スタッフからの指導も手厚く、ただ多く件数をこなすだけでなく、充実したフィードバックを受けながら診療にあたれます。後期研修医は横浜市立大学の医局からの派遣だけでなく、直接当院の後期研修医プログラムで採用されている方がいますが、隔てなく仲が良く医局の雰囲気もとてもいいです。

3.研修・専攻医プログラムの良いところ
基本的には消化器内科のみを研修(専攻)することができますが、希望があれば、他の内科や救急科をローテートすることができます。消化器内科以外の内科も充実しており、必要となる経験症例などで困ることはないと思います。

4.新横浜の地域・土地柄について
新横浜駅はJR・ブルーラインだけでなく、新幹線も通っているため神奈川県内だけでなく都内へのアクセスも比較的良いと思います。病院から新横浜駅は近く徒歩圏内であり、夜でも明るい道で行くことができます。

5.労働環境について
スタッフが多いこともありオンコールは月に4-5回程度(当直1回)となっております。当院では救急科の医師が当直しているため、オンコール・当直時は基本的には消化器内科疾患の患者のみを診療をすることとなります。また、入居は自由ですが院内・院外に職員用の宿舎があり、病院に近く費用も小さいことから職員用の宿舎に入居する医師は多いです。

横浜労災病院 横浜労災病院


横浜労災病院での研修について(2018年度)

森久保尚美(卒後4年目)

横浜労災病院は、病床数650床の横浜市北東部医療圏の中核を担う病院で、新横浜駅から徒歩7分の場所にあり、都心へのアクセスも良好です。職員寮が病院敷地内や徒歩数分の場所に格安で完備されており、緊急の呼び出しが多い当科でも負担なく生活することができます。

横浜労災病院は、関連病院の中でもスタッフが多く、現在15名、うち後期研修医8名(5年目3名、4年目1名、4年目4名)が働いています。3年目の4月から上部内視鏡検査、10月から下部内視鏡検査、4年目からERCP、5年目からEUSといった消化器内科医としての必要な手技を学び、EMR、ESDも4年目以降に順次自らが主に担当することができます。もちろん全ての手技は、上級医の指導のもと行っていきます。また緊急処置もこれに準じて3年目からファーストで行っており、5年目からはセカンドとして3,4年目に呼ばれる立場となるため、後期研修期間で経験する緊急処置件数も多くなります。後期研修医が多いと手技数が減るのではとの心配もあると思いますが、昨年度は上部内視鏡 5380件、下部内視鏡 3196件、ESD 105件、EMR 583件、ERCP 603件、EUS 672件、EUS-FNA 103件と件数は年々増加傾向です。後期研修医に積極的に手技を与えてくれるため、手技数が減る心配はありません。

その他の業務ですが、3年目の4月から再診外来と新患外来1コマずつ担当し、また病棟は主治医制となるため、責任と負担は大きくなります。しかし、当院では3年目には上級医が1対1で指導する体制をとっており、いつでも困っていることを聞くことができます。もちろん、その他の先生方もいつでもとても丁寧に指導してくださる先生方ばかりで、スタッフの人数が多いということもあり、後期研修医が一人きりで困るという場面はほとんどありません。また、休日はオンコール体制となり、当番でない休日は自分の時間がもてることもスタッフが多い当院の強みです。

手技や緊急症例を多く経験したい、だけど休日もしっかりほしいという方に当院は最適だと思います。院内全体で若手が多く、和気あいあいと切磋琢磨しながら過ごしています。 少しでも当院の後期研修に興味をもっていただけたら、ぜひ一度見学にいらしてください。お待ちしています。


横浜労災病院での研修について(2017年度)

尾崎杏奈(卒後4年目)

横浜労災病院は新横浜に建つ、病床数650床の横浜市北東部医療圏の中核を担う病院です。

横浜労災病院は救急患者さんが多く、様々な消化器疾患の初期対応から診断、治療まで幅広く学ぶことができます。私ははじめ救急に慣れておらず対応に困ることが多くありましたが、そのような時はいつも上の先生や同期が助けて下さり、似たような症例を経験することで少しずつ対応できるようになると横浜労災病院で後期研修をさせて頂いたことで医師として成長することができ本当に良かったと実感します。また横浜労災病院消化器内科の売りは何といっても手技が多いことで、3年目の4月から上部内視鏡検査、10月から下部内視鏡検査、4年目からはERCPが始まり、5年目には超音波内視鏡検査といった消化器内科医としての必須手技を上級医のバックアップの元で学ぶことができます。科全体としても内視鏡治療、診断に力を入れており、昨年度は上部内視鏡 5307件、下部内視鏡 3134件、ESD 95件、EMR 580件、ERCP 523件、EUS 542件、EUS-FNA76件と件数は年々増加傾向です。それぞれ専門の上級医の先生が指導して下さるため、若手も安心して手技を行えるチャンスがたくさんあります。

病棟業務は基本的に主治医制です。3年目から医師としての責任感をしっかり持てる点や患者さんとより深い関わりが持てる点で、3年目の病院が主治医制であることは長所であると思います。休日はオンコール体制となるためオンオフははっきりしており、当番でない休日は自分の時間もしっかり作ることができます。新横浜は交通の便が良く横浜に10分程度、新幹線が通っているため東京にも20分程度で出られることも横浜労災病院の魅力の一つです。

現在スタッフ14人と多く、皆仲が良いため和気藹々と楽しく仕事をさせて頂いており、困った時にも相談しやすい非常に恵まれた環境であると思います。

やる気のある皆さんと一緒に働けるのを楽しみにしています。ぜひ一度横浜労災病院を見学にい らして下さい。

一週間の予定

 
午前 内視鏡 内視鏡 新患 救急当番 透視検査
午後 内視鏡 救急当番 病棟番  内視鏡 外来

2016年 業績 学会発表


2016年5月、第91回日本内視鏡学会総会、東京
小林貴  『交通外傷を契機に発見された、腸重積を来していた小腸腫瘍の一例』
関野雄典 『一般演題「ERCPその他」座長』
『胃粘膜下腫瘍の発見に関する内視鏡検査と腹部超音波検査の役割』

2016年5月、消化器病学会関東支部第339回例会、東京
辻川真太朗 『心窩部痛を契機に受診し緊急IVRによる止血術を要した胃大網動脈分節性動脈中膜融解(SAM)の一例』

2016年6月、第102回日本消化器内視鏡学会関東支部例会、東京
小林貴 『妊娠中に発症し、増大傾向を示した肛門線維上皮性ポリープの一例』

2016年6月、第61回神奈川県消化器病研究会
白鳥航 『粘膜下腫瘍との鑑別に苦慮した異所性膵の1例』

2016年7月、消化器病学会関東支部第340回例会、東京
高柳卓矢 ※専修医奨励賞 受賞
『門脈内穿破を併発し、腹腔から頸部まで及んだ感染性膵仮性嚢胞に対して超音波内視鏡ガイド下膵嚢胞ドレナージが著効した一例』

2016年11月、第58回日本消化器病学会大会、神戸
内山詩織、ワークショップ2 『大腸上皮におけるパルミチン酸の影響~パルミチン酸は大腸上皮の増殖因子でありACFを増殖させる』
廣谷あかね 『NOACとワルファリン内服症例における大腸EMR後出血の検討』

2016年11月、第47回日本消化吸収学会総会、神戸
尾崎杏奈 『著明な肝脂肪化を伴う抗ウイルス療法抵抗性のC型慢性肝炎に対し、エゼチミブとSGLT2阻害薬併用が肝機能改善に著効を示した一例』


2016年 業績 論文発表


2016年7月
筆頭著者:Sekino Y
共著者:Nakajima A, Kubota K.
論文名:Successful endoscopic papillectomy in patient with situs inversus.
雑誌名:Dig Endosc. 2016 Jul;28(5):616.

2016年12月
筆頭著者:小林貴
共著者:関野雄典、鈴木雅人、高柳卓矢、立川準、永嶌裕樹、野上麻子、石井研、佐藤晋二、廣谷あかね、梅村隆輔、金沢憲由、高野幸司、川名憲一、永瀬肇
論文名:妊娠中に発症し増大した肛門線維上皮性間質ポリープと考えられた一例
雑誌名:Progress of Digestive Endoscopy Vol.89 No.1. 144-145

2016年12月
筆頭著者:鈴木雅人
共著者:関野雄典、永嶌裕樹、野上麻子、佐藤晋二、梅村隆輔、金沢憲由、川名憲一、永瀬肇
論文名:直視鏡を使用した膵管ステント留置により胆管挿管に成功した憩室内乳頭の一例
雑誌名:日本消化器内視鏡学会雑誌 Vol.59 No.06 in press

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