「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

横浜医療センターの研修について(2023年度)

齋藤 淳(卒後3年目)

横浜医療センターは横浜市戸塚区に位置しており、横浜市南西部医療圏の中核病院としての役割を担っています。病床数は510床で、血液内科を除く幅広い診療科が揃っています。 消化器内科は現在12名(非常勤1名含む)、うち後期研修医4名(卒後3年目1人、5年目3人)の体制で診療しています。2023年12月からは従来のチーム制から臓器別へと体制が変更になりました。具体的には消化管、胆膵、肝の3チーム制となり、各チームには経験豊富な先生方がそれぞれいらっしゃいます。進路が固まっていないうちは、希望に応じてフレキシブルに所属チームをローテーションすることが可能で、各臓器の専門家のご指導の元で診療に励むことができる点は大変魅力的です。専攻医は所属チームによらず、初期対応した症例の主治医として診療にあたりますが、チーム間の垣根がとても低く、困った症例などは気軽に相談ができます。毎週ESDカンファ、胆膵カンファ、肝臓カンファもあり、実症例を通して知識を深めることも可能です。

2022年度は上部消化管内視鏡3240件、下部消化管内視鏡2179件、ERCP 446件、EUS 540件、ESD 133件、 RFA 37件、TACE 34件の実績でした。市中病院ですが、interventional EUSやTACEなどの高難度の処置が盛んに行われていることも特徴的です。専攻医1年目の4月から上部消化管内視鏡、後半からは下部消化管内視鏡が始まりますが、上級医の先生方の丁寧なご指導の元で技術を磨くことが可能です。独り立ちした後も、判断に迷う症例などは気軽に相談できる風土があるため、一人で悩むこともありません。内視鏡処置に限らず、腹部エコーやPTGBDなど消化器内科としての一 般的な検査や処置を幅広く経験することができます。当直は月2-3回、消化器内科オンコールは月3-4回程度です。当直では内科症例全般の対応を行いますが、専攻医は上級医がバックアップにつくため、困った時には相談が可能です。緊急内視鏡時も必ず上級医とペアで行うため、適宜アドバイスを頂きながら上達することができます。当直やオンコールでなければ基本的にオフのため、休日はゆっくり休むことができ、メリハリをつけて仕事に励めます。

病院は戸塚駅からバスで20分程度と駅からはやや離れていますが、病院内の駐車場の利用が可能で車通勤ができます。病院周囲には寮もあり、格安で借りることもできます。スーパーやコンビニなどの生活に必要な環境は一通り揃っており、横浜駅まで45分程度で出ることができるので生活には不自由しません。貯金をしても十分な余裕を持って生活できる程度の給料も得ることができます。一週間のリフレッシュ休暇以外にも、希望に合わせて有給休暇の取得が可能です。

興味を持たれた方がいましたら、ぜひ一度見学にいらしていただければと思います。スタッフ一同、お待ちしています。

横浜医療センター 横浜医療センター

横浜医療センターの研修について(2021年)

山口 裕佳(卒後4年目)

横浜医療センターは病床数510床であり、横浜市南西部医療圏の中核病院としての役割を担っています。2010年に新病院となり、病棟も比較的綺麗で院内には平日24時間営業のコンビニ、職員食堂(チキン南蛮がおすすめです)があり設備面は充実しています。職員寮もあるほか、広大な駐車場もあり、職員駐車場も格安で利用できます。

消化器内科医は現在13 (非常勤2名含む)、うち後期研修医3名(卒後3、4、5年目1人ずつ)の体制で診療しています。肝臓、胆膵、消化管の専門の先生がそれぞれいらっしゃるため、あらゆる疾患の症例を経験できます。どの先生も教育熱心で、わからないことを質問すると丁寧にわかりやすく教えてもらえます。また、毎週ESDカンファ、胆膵カンファがあり(肝臓カンファ:準備中)症例を通して実践的な知識を深めることができます。 チーム制なので、自分の患者さんで困った事を朝夕の回診時に気軽に相談できます。後期研修医が一人ずつのため、緊急内視鏡の取り合いもありません。ERCPやTACE、RFA、腹部エコーまで幅広く身につけることが出来ます。

2020年度は上部消化管内視鏡 3107件、下部 1945件、ERCP 403件、EUS 268件、ESD 115件(食道12、胃62、大腸41)の内視鏡実績でした。専攻医1年目の4月から上部消化管内視鏡、後半から下部消化管内視鏡、ERCPが始まり、2年目の後半からはESDも始まります。先生方のバックアップのもと消化管止血術やポリープ切除術などの治療内視鏡を始めて、心強く、適切なアドバイスをもらいながら上達することが出来ます。

当直は内科としての当直が月3~4回、消化器内科オンコールは月に1~2回です。バックアップの先生がいるので、困った時は相談できます。救急科の先生が毎日常駐していますので、重症な患者さんを救急科の先生に相談することもできます。 土日はオンコールの先生が決まっているので、オンオフがはっきりしているのも魅力です。

横浜医療センターの特徴は、何といっても雰囲気の良さです。 消化器内科の先生をはじめ、内視鏡室や病棟の看護師さんも優しく、和気藹々としています。 私は初期研修まで九州で過ごし、卒後3年目で初めて横浜に来ました。都会の人は冷たいんじゃないかとかいろいろ心配に思いながら来ましたが、先生方、看護師さんはとても優しく、のびのびと仕事ができています。

どの先生も優しく面白く、症例も豊富で手技も充分に経験出来ます。 興味を持たれた方、ぜひ見学をお待ちしています。

横浜医療センター

横浜医療センターの研修について(2020年)

乾 麻美(内科専攻医)

1.消化器内科を選んだ理由
学生の頃は子供が好きで、あらゆる疾患を見たいと思う気持ちから小児科を目指していました。実際研修医で働いてみると消化器内科の疾患の幅広さをとても実感しました。様々な主訴が消化器疾患に繋がり、診断に至るまであらゆる検査方法があって、さらにその後治療をして患者や家族の笑顔を見られるのはとても魅力的でした。一番の決め手は結婚を機に、子供を持った時どのように働いていきたいかを考えた時でした。大学浪人も長かったため、早く一人前になりたい気持ちや、少しでも長く最前線で働きたいという気持ちが強かったので、内視鏡など手に職をつけたいという気持ちがありました。また実際やってみてとても楽しかったので、消化器内科に決めました。

2.横浜医療センターの消化器内科の特徴・雰囲気
横浜医療センターの消化器内科は現在12名の先生がいます。肝臓、胆膵、消化管の専門の先生がそれぞれいらっしゃるため、あらゆる疾患の症例を経験することができ、また上の先生方がとても教育に力を入れてくれています。チーム制なため、他の先生の患者も把握しなければならない大変さもありますが、自分の患者で困った時は上の先生がサポートして下さるため助かることの方が多いです。緊急の内視鏡を行える機会も多く、予定の止血処置などから始め、適切なタイミングで次の段階へ進ませてもらえたため、しっかりと学んだ準備の上で緊急に挑むことができました。自然と人が集まり、困ったときも必ず助けてもらえ、バックに心強い先生方がいるからこそ挑める機会がたくさんありました。またERCPも介助から始まり、術者としてやらせてもらえるようになった後は、上の先生と一緒に検査の流れや治療を考えて進めていくことができ、とても充実した研修を行えております。肝臓も外来で来た肝機能障害にどうアプローチしていくかといった相談に乗ってもらうところから、TACEやRFAなども入らせていただけたり、外来エコーなども一緒にあてさせてもらったりして多くを学ぶことができます。また内視鏡室の看護師さんがとても優しく、広範囲をサポートして下さるため、最初内視鏡に慣れない頃でもしっかりと検査に入れてもらい成長することができます。研修医との飲み会も月一程度で開催しており、飲み会の場も盛り上がっております。

3.印象に残る出来事
初めて緊急の内視鏡止血術が成功した時がとても印象に残っています。出血部位が見つからず緊張や焦りがある中、適切な上級医のサポートがあって、救急科の先生がバイタルを安定させてくれており、自分にとっては最高の環境下で行うことができていました。また後日患者や家族から命を助けていただきありがとうございますというお言葉といただいた時は、医者になってよかったと改めて思えました。 また一方で自分が発見した癌の末期の方の最期に立ち会ったときなども、家族から感謝のお言葉をいただいた時も、悲しい気持ちと共にやはり医者として患者に寄り添えてよかったなと思えました。

4.戸塚の地域、土地柄
戸塚駅は東海道線、横須賀線、地下鉄が通っており、都内へも行きやすい場所です。近隣には多くのクリニックと急性期、回復期の病院もあり、助け合っております。住宅街も多く、患者層は幅広いですが、やはり全体としては高齢化の進展を強く感じます。 また病院のすぐ近くの国道一号線は駅伝のコースとなっており、年始の1/2,3の日勤、当直は道路の閉鎖時間があるので気を付けなければなりません。

5.労働環境について
徒歩5-10分以内に公舎としてのアパートがいくつかあり、5-6万円で借りることができます。敷地内に寮もありますが、リフォームされていますがとても古いです。そこは2-3万で借りることができ、院内PHSがつながります。 給与は内科専攻医の基本給プラス、当直と超過勤務手当となります。当直は月3-4回、オンコールが月1-2回程度です。昼食は食堂で500円で定食を食べることができるし、貯金しても十分な生活をすることができます。 夏休みもリフレッシュ休暇で一週間取ることができるため、海外旅行なども行くことができます。

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横浜医療センター (2017年度)

山田英司(卒後12年目)

国立病院機構横浜医療センターは病床数510床であり、横浜市南西部医療圏の中核病院としての役割を担っています。2010年に新病院となり、病棟も非常に綺麗で院内にはコンビニやお手ごろな値段で食べられる職員食堂(チキン南蛮がお勧めです)などがあり設備面は非常に充実しています。また敷地内には看護学校、職員寮があるだけでなく広大な駐車場があり、職員駐車場も格安で利用できます。

院長は横浜市立大学医学部産婦人科学前教授の平原先生です。消化器内科は現在10名の医師で診療を行っております。医療センター消化器内科のアピールポイントは、臨床、研究、教育のいずれにも重点を置いて日常診療を行っていることです。内視鏡については、野中部長を中心に、食道・胃・大腸のいずれの部位のESDも対応が可能です。また、肝臓、胆膵領域においてもそれぞれにspecialistがいるため消化器内科で行う一般的な手技・処置は偏りなくすべて習得可能です。病院の規模も大きいため症例数も非常に多く、各学会の資格取得者も、日本消化器内視鏡学会学術評議員2名、関東支部評議委員2名、指導医3名、専門医8名、日本消化器病学会関東支部評議員2名、指導医1名、専門医9名が在籍しており、消化器診療における技術習得や資格習得には非常に有利な環境が整っているのではないでしょうか。また医療センターでは、日常診療での一般的な手技や処置の技術習得は当然のこととして、研究面においても力をいれています。学会での主題発表は当然のことながら、肝胆膵消化器病学教室からの派遣医師だけでも20本近いFirstでの英語論文の発表経験があり、早い段階で英語論文にトライしていただく指導体制も整っています。勤務体制については、病棟はチーム制であり、病棟当直医もいるため担当でない日は安心して休むことができ、学会も気兼ねなく参加することができます。後期研修医の期間をどのように過ごすかは、消化器内科医としてやっていくうえで非常に重要だと思います。その大事な期間を、臨床、研究、教育環境、生活環境の整った横浜医療センターを御検討いただければ幸いです。病院見学お待ちしています。


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