「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

留学体験記 2024年1月寄稿

University of California, San Diego (UCSD)
佐藤元一(平成29年卒)

1, はじめに

2023年9月より、アメリカの西海岸、カリフォルニア州の最南端にあります、サンディエゴに留学しています。

サンディエゴは、メキシコとの国境沿いにありますが、1年を通して温暖な気候で過ごしやすく、ニューヨークやロサンゼルスほどごみごみしていないためか、住みたい街ランキング、常に上位を維持しています。そのおかげか、治安はほとんど日本と変わらず、安心安全な海外ライフを送っています。

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2, 留学まで

大学生の頃からなんとなく海外に憧れがあり、留学と言ったらアメリカだろ!くらいにしか考えていませんでした。生粋の純ジャパニーズなため英語も全然できません。センター試験のリスニングで硬直したのを昨日のことのように思い出します。

偉大な医局の諸先輩方とは異なり、平凡な能力の自分がどうしたら留学できるのか、研修医の時に必死に考えました。USMLEをかじったこともありますが、これをPassしてる人は相当すごい人だということがわかったくらいです。地に足をつけて着実に博士号を取る、おそらく自分の場合、その延長線上に留学があるのだろうと。

ただ注意しなければいけないのは、チャンスをもらえるしっかりと実績のある医局を選ぶ必要があるということです。群馬大学出身の自分にも分け隔てなくチャンスをくれた横浜市立大学肝胆膵消化器病学の医局には感謝しかありません。

3, サンディエゴでの研究

横浜市立大学附属病院で後期研修3年目(医者5年目)の時に、腫瘍科をローテートして、抗がん剤の面白さに気づかせてもらいました。臨床腫瘍科の市川教授のご紹介で、University of California San Diegoに留学することになりました。実際には、付属研究室であるAntiCancer Inc.というところに籍を置いています。抗がん剤やその相乗効果をもたらす要因などを中心に研究をしており、最大のメリットは、基礎研究の超ド素人でもある自分でも、基礎から学べて着実に論文を書いていけることだと思います。諸先輩方のような輝かしい実績がなくても、その一歩目をアメリカで始めることができる幸せを嚙みしめています。

4, 最後に

留学といえば、旅行やスポーツ観戦なども気になるところだと思います。申し訳ありません、実は子どもがまだ1歳でそこまでエンジョイできていません。ただ毎日新しいことに触れて、異国の地で生活するだけでもすごく晴れやかで幸せな気持ちになります。とはいいつつ、大谷翔平VSダルビッシュの試合や、イエローストーン国立公園への旅行の予約は完了しています。

改めてこのような貴重な経験の機会をくださった、横浜市立大学肝胆膵消化器病学の医局、中島先生、市川先生に厚く御礼を申し上げたいと思います。

研修医や若手の先生で質問や相談等あればmokkun3925@gmail.comまでお気軽にどうぞ。

佐藤元一

(サンディエゴはトップガンの聖地。西海岸の気候は最高です。)

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