「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

Neurogastroenterology & Motility誌に掲載されました

2017-06-22

当教室の大久保秀則医師らの論文が発刊になりました。慢性偽性腸閉塞は治療のために多くはこれまで人工肛門を造設することや長期のIVH治療が行われておりました。今回大久保医師らは内視鏡で胃瘻経由で60cm以上の空腸チューブを留置しての新しい治療法の有効性と忍容性の立証試験の報告を行いました。これによりこれまで長期の入院や仕事の制限を余儀なくされてきた当該患者に大きな福音となることが期待されます。本研究はAMED難治性疾患対策研究事業に援助によるものです。

Ohkubo H, Fuyuki A, Arimoto J, Higurashi T, Nonaka T, Inoh Y, Iida H, Inamori M, Kaneda T, Nakajima A. Efficacy of percutaneous endoscopic gastro-jejunostomy (PEG-J) decompression therapy for patients with chronic intestinal pseudo-obstruction (CIPO). Neurogastroenterol Motil. 2017 Jun 20. doi:10.1111/nmo.13127. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 28631871.

大久保医師のコメント
「この度、中島教授のご指導の下で、慢性偽性腸閉塞症に対する新規治療法の論文を書かせていただきました。これまでの治療法に比べ、苦痛が少なく自宅で可能な経皮的小腸減圧治療です。多くの患者さんに役立つことを期待しています。今後も臨床現場に貢献できる診療・研究を行っていきたいと思います。」

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