「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

Hepatology誌に掲載

2021-09-17

米国University of California San Diego(UCSD)との共同研究がHepatology誌(Impact factor=17.425)に掲載されました。

MRE plus FIB-4 (MEFIB) versus FAST in detection of candidates for pharmacological treatment of NASH-related fibrosis.
Tamaki N, Imajo K, Sharpton S, Jung J, Kawamura N, Yoneda M, Valasek MA, Behling C, Sirlin CB, Nakajima A, Loomba R.
Hepatology. 2021 Sep 8. doi: 10.1002/hep.32145. Epub ahead of print. PMID: 34496054.

URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34496054/

米田医師のコメント
非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease : NAFLD)は肥満人口や2型糖尿病罹患率の増加に伴い世界中で患者数が急増し,最多の肝疾患として認知されています。肝生検に替わる非侵襲的診断方法として,肝弾性度を測定するエラストグラフィであるフィブロスキャンとMRエラストグラフィがあり,薬物療法の治療効果など多くの面でその有用性が確立されています。このたび国際共同研究として参加した研究がAmerican Association for the study of liver diseases (アメリカ肝臓学会)の公式機関誌であり消化器病学のトップジャーナルであるHepatology誌(IF=17.4)で発表されました.我々は世界で初めてNAFLD患者における線維化評価に対するフィブロスキャンの有用性を2007年にGUT誌で報告し,またMRエラストグラフィの有用性も2016年にGastroenterology誌で発表し,現在でも多くの国際共同研究に参加しております。横浜市立大学肝胆膵消化器病学の多くの先生をはじめ,検査部,病理部,生理機能検査室,倫理委員会や臨床治験,臨床研究にかかわる多くの方々の協力をいただいており,この場をお借りして御礼申し上げます。

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