「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

栗田裕介医師の論文がJournal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciencesに掲載されました

2022-11-20

今回、輸液負荷療法によるERCP後膵炎の予防効果を検討した論文がJournal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciencesににアクセプト頂けました。

Preemptive hydration with lactated Ringer's solution could reduce the incidence of post-endoscopic retrograde cholangiopancreatography pancreatitis in at-risk patients: Propensity score-matched analysis.
Kurita Y, Suzuki K, Yagi S, Hasegawa S, Sato T, Hosono K, Kobayashi N, Endo I, Kubota K, Nakajima A.J Hepatobiliary Pancreat Sci. 2022 Nov 8. doi: 10.1002/jhbp.1267. Online ahead of print.PMID: 36349478

URL: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jhbp.1267

ERCP後膵炎は時に重篤な膵炎を引き起こし、胆膵癌の患者様の治療機会を逸してしまうケースや、時に致命的な転機をたどることから、その重症化予防策はいまだ課題とされております。

今回の検討では傾向スコアマッチングを行い、輸液療法はERCP後膵炎の発症ならびに重症化予防効果がある可能性が示唆されました。

現在継続中の前向き研究でもさらなる検証をしたいと存じます。

このたびはご協力ならびにご指導いただき誠にありがとうございました。

栗田裕介 

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