「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

米田医師が横浜市立大学附属病院国際臨床肝疾患センター・センター長に就任致しました

2023-04-10

この度、横浜市立大学附属病院国際臨床肝疾患センターの初代センター長でありました斉藤聡先生の退官に伴い、後任のセンター長に就任いたしました平成13年卒(2001年)の米田正人です。当国際臨床肝疾患センターの設立の趣旨は初代センター長である斉藤聡診療教授が尽力されていた「肝疾患にかかわる患者さん、内科、外科、そして基礎研究者の間の垣根をなくしシームレスな医療をつくりあげる」という信念でした。その強い思いの中、平成30年4月に横浜市立大学附属病院が「肝疾患診療連携拠点病院」に認定され、患者さんが直接肝臓専門医と相談できる窓口の設立、医療機関とのC型肝炎ウイルス治療の再治療、生体肝移植、劇症肝炎などの肝臓の難治症例の連携、次世代の肝臓専門医を養成する肝臓専門医専攻研修管理委員会の設立がすすめられました。2019年4月1日より国際臨床肝疾患センターが横浜市立大学附属病院に新設され、高度かつ最先端の臨床とともに、iPS研究を臨床へ応用するすべくトランスレーショナルリサーチが開始され、日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Reseaerch and Development:AMED)の分担研究を行っております。

現在、B型肝炎やC型肝炎などウイルス性肝炎に対して画期的な治療法や対策法が開発されましたが、生活習慣病関と密接に関係する非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease: NAFLD)や社会的背景が要因となるアルコール性肝障害は増加しております。横浜市立大学はNAFLD疾患の線維化診断に超音波エラストグラフィが有用であることを世界で初めて報告し、日本消化器病学会・日本肝臓学会が発行するNAFLD/NASH診療ラインガイドライン2014年、20220年(改訂第2版)の作成委員を務めるなどNAFLD臨床・研究の草創期から現在に至るまで中心的役割を担っています。

横浜市立大学附属病院国際臨床肝疾患センターは皆様のお力添えのもと、今後とも地域医療への貢献、高度な医療技術をもつ専門医の育成、国際レベルの研究など課せられた大きな責任を務めさせていただきます。

また、この度は先端医科学研究センター セローム解析センター長を拝命いたしました。セローム解析センターではセルソーターを中心とした細胞分離・解析機器が整備され、ヒト幹細胞の分離・操作技術や遺伝子工学技術を基盤とした研究が可能です。横浜市立大学の臨床、基礎研究のトランスレーショナルリサーチを推進し、再生医療や抗がん剤開発など新たな研究分野が創出できることを目標といたします。

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