「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

当教室の中島淳主任教授がCare Net『診療よろず相談TV』に出演しました

2023-10-21

当教室の中島淳主任教授がCare Net『診療よろず相談TV』に出演しました。

2023年10月12日(木)より配信開始

Care Net会員であればどなたでも視聴できる『診療よろず相談TV』に、第76回「最新の便秘診療の知識」の回答者として、当教室の中島淳主任教授が出演いたしました。

番組HPはこちら

(放送内容)
従来、便秘は命にかかわらない病気とされていましたが、国内外でのここ20年の研究により、便秘は明らかに死につながる病気であるということがわかってきました。

① 便秘の有無と生存率の関係を15年にわたって追跡調査したデータによると、便秘の患者の生存率が非便秘者よりも生存率が23%低くなっている。(2010年のアメリカの追跡調査より)
② 排便頻度が下がると、循環器系、脳血管系疾患の死亡が有意に上がる。(東北大学の研究より)
③ 便秘患者はCKDの発症率が上昇する。(虎の門大学の研究より)
④ 便秘の重症化すると認知症リスクが上がる。
⑤ 便秘と診断されると静脈血栓症も増える。

これらのことより、高齢者においては、便秘治療が患者の生命予後の改善に対して非常に重要といえるので、医療者も、「便秘は万病の元でありコントロールすべきもの」と意識改革をしていくべきであるといえます。

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