Alimentary Pharmacology & Therapeutics誌に掲載
2020-07-29
三澤昇医師の論文がAlimentary Pharmacology & Therapeutics誌に掲載されました
The benefit of elobixibat in chronic constipation is associated with faecal deoxycholic acid but not effects of altered microbiota Noboru Misawa, Takuma Higurashi, Tomohiro Takatsu, Michihiro Iwaki, Takashi Kobayashi, Tsutomu Yoshihara, Keiichi Ashikari, Takaomi Kessoku, Akiko Fuyuki, Tetsuya Matsuura, Hidenori Ohkubo, Haruki Usuda, Koichiro Wada, Nakayuki Naritaka, Hajime Takei, Hiroshi Nittono, Mitsuharu Matsumoto, Akira Honda, Atsushi Nakajima, Michael Camilleri Aliment Pharmacol Ther. 2020 Jul 20. doi: 10.1111/apt.15950
URL: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/apt.15950
三澤医師のコメント
新規便秘症治療薬であるエロビキシバット水和物(グーフィス錠)は胆汁酸の再吸収に関わるトランスポーターであるIBAT(ileal bile acid transporter)を特異的に阻害し、大腸へ到達する胆汁酸を増加させ排便を促します。エロビキシバット水和物によりどのような胆汁酸が増加するのか、そして増加した胆汁酸がどのように腸内細菌に作用するかはこれまで知られておりませんでした。今回の研究では慢性便秘症患者の方々にエロビキシバット水和物を2週間内服していただき、前後の便中胆汁酸組成と腸内細菌叢の変化を解析し、論文にて報告しました。ヒトで同様のことを検討した論文はなく、世界初の報告となります。
中島淳教授、Mayo ClinicのMichael Camilleri教授、東京医科大学茨城医療センターの本多彰教授を含め多数の先生方に御指導御尽力いただき論文化することができました。皆様に感謝申し上げます。