「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

栗田裕介医師の論文がJournal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciences誌に掲載されました

2022-09-07

栗田裕介医師の論文がJournal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciences誌に掲載されました。

Request for biliary drainage for IgG4-SC could be waived before steroid administration?
Kurita Y, Kubota K, Suzuki K, Yagi S, Hasegawa S, Sato T, Hosono K, Kobayashi N, Endo I, Nakajima A.J Hepatobiliary Pancreat Sci. 2022 Aug 29. doi: 10.1002/jhbp.1230. Online ahead of print.PMID: 36031808

URL: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jhbp.1230

栗田医師のコメント
IgG4関連硬化性胆管炎はステロイドが著効するため黄疸の改善を目的とした胆道ドレナージは、不要な可能性が示唆されました。
胆管挿管困難例、術後再建腸管症例や全身状態不良例など、リスクが高い際などは不要なERCP、胆道ドレナージは回避できる根拠となるかと考えております。
しかしながら、もちろん悪性が否定できない際や精査ERCP(生検、IDUS、胆道鏡など)を行った際は、黄疸改善や胆管炎予防のためのドレナージは必要と思われます。
今後のガイドラインと診療におけるエビデンスとして少しでも根拠になればと存じます。
このたびはご指導ならびにご協力いただき誠にありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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