「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

当教室の米田正人センター長(附属病院国際臨床肝疾患センター)が参加するSYNERGY-NASH Investigatorsグループの原著論文が、『 New England Journal of Medicine 』(IF=158.5)に掲載されました!

2024-07-02

附属病院国際臨床肝疾患センター長 米田正人医師が参加するSYNERGY-NASH Investigatorsグループの原著論文「Tirzepatide for Metabolic Dysfunction-Associated Steatohepatitis with Liver Fibrosis」が『 New England Journal of Medicine 』(IF=158.5)誌に掲載されました。

Rohit Loomba, Mark L Hartman, Eric J Lawitz, Raj Vuppalanchi, Jérôme Boursier, Elisabetta Bugianesi, Masato Yoneda, Cynthia Behling, Oscar W Cummings, Yuanyuan Tang, Bram Brouwers, Deborah A Robins, Amir Nikooie, Mathijs C Bunck, Axel Haupt, Arun J Sanyal; SYNERGY-NASH Investigators: (Original Articles) Tirzepatide for Metabolic Dysfunction-Associated Steatohepatitis with Liver Fibrosis. New England Journal of Medicine, PMID: 38856224 doi: 10.1056/NEJMoa2401943. 2024 Jun 8.

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米田正人医師のコメント
この度、10カ国130施設で行なわれたMASH改善効果に対するチルゼパチドの有効性を検討する国際共同第2相プラセボ対照無作為化比較試験(SYNERGY-NASH trial)に参加し、New England journal of medicine誌に共同発表をさせて頂きましたのでご報告させていただきます。第2相臨床試験では、線維化F2/F3を伴うMASH患者に対するチルゼパチドの安全性と有効性が証明されました。今後、チルゼパチド長期投与によるMASHの肝線維化の持続的改善効果や、肝重症有害事象(major adverse liver outcomes: MALO)の抑制効果、また、MASH肝硬変患者に対する安全性や有効性を評価する第3相試験が期待される結果となりました。当国際医療肝疾患センターではMASLD/MASHに関する国際臨床治験を全員体制で取り組み、これまでに27試験実施,当該分野では日本でトップとなっています。この度、本論文で日本、アジアを代表する唯一施設として選ばれたことは光栄です。研究活動に留まらず、臨床や教育、精神的な面でも支えていただいた横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室の皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

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