「肝胆膵消化器病学」は横浜市立大学附属病院の消化器内科部門です

栗田裕介医師の論文がCancersに掲載されました!

2022-12-06

今回、膵神経内分泌腫瘍(PNET)におけるエベロリムスリチャレンジに関する論文がアクセプトいただけました。

Clinical Outcomes of Everolimus Rechallenge in Patients with Pancreatic Neuroendocrine Neoplasms with No Other Treatment Options.
Kurita Y, Kobayashi N, Hara K, Mizuno N, Kuwahara T, Okuno N, Haba S, Tokuhisa M, Hasegawa S, Kubota K, Nakajima A, Ichikawa Y.
Cancers (Basel). 2022 Nov 18;14(22):5669. doi: 10.3390/cancers14225669.

URL: https://www.mdpi.com/2072-6694/14/22/5669

大腸癌や腎癌など一部の他癌種では分子的標的薬再導入の有効性が報告されておりますが、今回はPNETにおけるエベロリムス再導入に関して報告させていただきました。再導入の効果は限定的なケースもありますが、病状の進行や、他の治療手段を使い切ったなどの際には効果的な場合もある可能性が示唆されました。

現状は治療選択薬を使い切ってしまうこともしばしば見受けられる進行PNETにおいて、治療選択肢が広がるきっかけにつながればと願っております。

本報告につきまして多大なるご指導ならびにご協力いただき誠にありがとうございました。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

栗田裕介

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