小林貴医師の論文が『Journal of Gastroenterology』に掲載されました
2023-10-21
小林貴医師の論文「Prediction of outcomes in patients with metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease based on initial measurements and subsequent changes in magnetic resonance elastography」がJournal of Gastroenterology誌に掲載されました。
Prediction of outcomes in patients with metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease based on initial measurements and subsequent changes in magnetic resonance elastography.
Takashi Kobayashi, Michihiro Iwaki, Asako Nogami, Nobuyoshi Kawamura, Yasushi Honda, Yuji Ogawa, Kento Imajo, Masato Yoneda, Satoru Saito, Atsushi Nakajima
J Gastroenterol. 2023 Oct 16. doi: 10.1007/s00535-023-02049-9. Epub ahead of print. PMID: 37845417.
https://link.springer.com/article/10.1007/s00535-023-02049-9
小林医師のコメント
本研究はNAFLDに代わる新たな疾患概念であるMASLDの症例を対象としております。
MRIによる肝硬度測定であるMRエラストグラフィー(MRE)は肝線維化評価における最も正確な非侵襲的検査(NIT)として知られています。
本論文ではMRE値の推移を解析することにより、初回MRE値が高値の症例だけでなく、MRE値が経時的に上昇する症例も肝癌や肝硬変の発症リスクが有意に高くなることが分かりました。
これまではMRE値が低い症例は低リスクとされて見逃されてきましたが、連続測定により隠れた予後不良患者を見つけ出すとともに、より詳細なリスク層別化が可能になると思われます。
このような貴重な機会を与えてくださいました中島淳教授、米田正人准教授をはじめ共著の先生方にはこの場を借りて深くお礼申し上げます。